転職前にバイトや派遣を挟むのはアリ?経験の積み方の成功例と失敗例を解説

転職を考える20代の第二新卒の皆さんの中には、「正社員を辞めた後、次の就職までの間にアルバイトや派遣を挟んでもいいのだろうか?」と悩む方もいるでしょう。

本記事では、転職前にバイト・派遣で“つなぐ”ことのメリットとデメリットを整理し、成功例・失敗例や傾向、企業側の評価まで解説。
第二新卒ならではの事情を踏まえ、キャリアにプラスになる選択肢かどうかを一緒に考えていきましょう。

バイト・派遣を挟むことのメリットとデメリット

収入を得られ経済的な安心がある(メリット)

会社を辞めてから転職活動をする場合、正社員を退職してから次の転職先が決まるまで、無収入で過ごすのは不安が大きいもの。
アルバイトや派遣で働いていれば転職活動中も一定の収入が確保できるため、貯金の減少を気にせず生活費や活動費を賄えます。

 

特に一人暮らしの方や貯蓄に余裕がない場合、収入源があることは精神的な支えにもなるでしょう。
また、面接の交通費や証明写真代など、転職活動には意外と細かな出費が伴います。
そうした費用をアルバイト収入で補填できる点もメリット。
雇用保険の給付条件を満たしていない場合でも、バイト収入があれば失業手当なしで生活を維持できます。
金銭面の安心感があることで、次の仕事探しに集中しやすくなるでしょう。

 

心の余裕と将来を考える時間が持てる(メリット)

転職活動一本に専念すると、プレッシャーや焦りで心が疲弊することがあります。
アルバイトや派遣をしながらであれば、「自分は働いている」状態を保てるため精神的な安定感が得られるといわれます。
無職の状態に比べ、社会とのつながりを感じられる分、劣等感や孤独感を和らげられるでしょう。

 

また、前職を辞めた後に「本当に自分がやりたい仕事は何か」をじっくり見つめ直す時間を確保できるのも利点。
収入がある安心感も相まって将来の方向性を落ち着いて考えられるため、次のキャリア選択を慎重に検討できます。

 

「前の仕事は合わなかったけれど自分にはどんな適性があるだろう?」と模索する期間として、バイト生活を活用する人もいます。
こうしたリフレッシュ期間を持つことで、転職先選びに時間をかけて納得のいく就職先を見つけることができるでしょう。

 

新しいスキルや経験を得られる場合もある(メリット)

一見「単なるバイト」と思われがちな仕事でも、働く中で得られるスキルや経験は決して侮れません。
むしろ正社員時代には経験できなかったことを学べるケースもあります。
前職がオフィスワーク中心だった人が飲食店ホールスタッフのアルバイトを経験すれば、接客マナーや顧客対応スキルを磨けるでしょう。

 

また、派遣社員としてこれまで縁のなかった大手企業や新たな職種にチャレンジし、新しい業務知識を身につけることも可能です。
派遣はアルバイトより時給が高い傾向があり、残業も少ないため空いた時間で資格取得の勉強をする人もいます。

 

このように、働き方次第では将来のキャリアに活きるスキルアップの機会に恵まれるのもメリットと言えます。
「アルバイトは所詮アルバイト」と決めつけず、どんな仕事からも学びを得る姿勢が大切。実際にアルバイト経験を通じてコミュニケーション力や顧客対応力を身につけ、それを自己PRに活かす第二新卒の方も少なくありません。

職歴として評価されにくい可能性(デメリット)

注意したいのは、アルバイトや派遣で働いた期間は履歴書上「正社員の職歴」としては評価されにくいという点です。
採用担当者から見ると、いくらアルバイト先で責任ある仕事を任され高評価を得ていても、その実態を十分に把握することは難しく、「所詮アルバイト」とみなされがち。

 

第二新卒の転職では若さやポテンシャルが重視されるため、アルバイト経験そのものが即不利になるわけではありませんが、経歴欄では正社員としてのブランク期間と映ってしまいます。
履歴書の職歴欄には新卒入社の会社を退職後、バイト経験は基本的に記載せず「現在に至る」とすることも多く、その間が空白に見えることに。
「なぜ正社員を辞めた後すぐ次を探さずフリーターになったのか?」と疑問を持つ企業もあるでしょう。
アルバイト経験はあくまでサポート的な位置づけであり、正社員歴と比べれば採用選考上の評価は低めになりがちな点は理解しておく必要があります。

 

転職活動が長期化するリスク(デメリット)

もう一つのデメリットは、アルバイトや派遣の気楽さに慣れてしまい、転職活動のモチベーションが下がって長引いてしまうリスク。
「働いて収入もあるし、正社員探しは急がなくてもいいか」と先延ばしにしているうちに、気づけばフリーター期間が1年以上経過…というケースは珍しくありません。

 

フリーター生活が長引くほど再就職は難しくなる傾向があり、実際にフリーター歴2〜3年の就職率は約42%、5年以上では20%程度まで下がるとのデータもあります。

 

また、アルバイト先のシフトが忙しすぎて転職活動に割ける時間が減ってしまう懸念もあります。
平日の日中に面接や企業からの連絡があっても、労働時間と重なって対応できないといった事態も起こりがち。

 

急な面接日程に対応できないアルバイト環境では、結果的に転職のチャンスを逃しかねません。
このように、バイト・派遣を挟む場合は目的意識を持たないと「ダラダラとフリーター生活を続けてしまう」落とし穴があることを覚えておきましょう。

第二新卒がバイト・派遣を選ぶときのポイント

フリーター期間をできるだけ短く区切る

第二新卒として再就職を目指すなら、アルバイト・派遣で繋ぐ期間はできるだけ短期間に留めることが肝心です。
前述のようにフリーター歴が長くなるほど正社員就職率は低下し、半年以内なら就職率62%でも5年以上では20%まで落ちるとの調査があります。
そのため、「○ヶ月だけ」「最大でも半年間だけ」といった形で自分で期限を設定しておくと良いでしょう。

 

期間を区切ることで緊張感を保ち、「いつか正社員に戻ればいいや」と長引かせてしまうのを防げます。
またフリーター期間が長いと企業から「正社員になる意欲が低いのでは?」と思われかねないため、短期間で次のキャリアに移行する方が印象も良くなります。
ダラダラと働き続けないために、転職活動の開始時期や目標期限を明確に決めておくことを強くおすすめします。

 

転職活動の時間を確保しやすい働き方を選ぶ

アルバイトや派遣で働く際は、転職活動との両立がしやすい勤務形態を選ぶ工夫も重要です。
例えば週5フルタイムでシフトがぎっしり詰まっていると、面接日程の調整が難しくなります。
できれば平日日中の時間帯を面接などに充てられるよう、夜間や土日中心のアルバイトを選ぶ、派遣でも週3~4日勤務の案件にするなど調整しましょう。

 

また、シフトの融通が利きやすい職場を選ぶのもポイントです。
「急な面接で休みたい」ときに代わりを立てられない職場だと転職活動に支障が出ます。短期募集のバイトや契約期間が明確な派遣であれば「○月末まで」と割り切って働けるため、その後の就職活動に専念しやすくなります。

 

反対に契約期間の定めがない長期派遣だと、辞めるタイミングが難しく転職先への入社時期調整にも影響するかもしれません。
したがって、自分の就活スケジュールに柔軟に合わせられる働き方を選ぶことが大切です。面接準備や企業研究の時間も必要ですから、肉体的・精神的に余裕を持てる勤務ペースを心がけましょう。

 

将来のキャリアに繋がる職種・業務を選ぶ

どうせバイトや派遣をするなら、将来目指すキャリアに少しでも関連する仕事を選ぶと得るものが大きくなります。
例えば「IT業界に転職したい」と考えているなら、接客業のアルバイトよりもIT企業の派遣スタッフ(ヘルプデスクやサポート業務など)の方が、業界の雰囲気を掴めたり関連知識が身についたりして有利でしょう。

 

実際、自分の目指す分野のスキルアップを目的にフリーター期間を活用するケースもあります。
デザイン職を希望する人がアルバイトでデザイン制作の実務に携わったり、海外で働きたい人が英語力向上のために英会話スクール受付のバイトを選んだりといった具合です。
アルバイトとはいえどんな経験もあなたの物語になりますので、後に履歴書や面接で「この経験から○○を学びました」と語れる要素があると強みになります。

 

逆に全く志望業界と無関係の職に就くと、「なぜその仕事をしていたのか?」と問われた際に説得力ある説明がしにくいかもしれません。
もちろん生計を立てるために選ぶ部分もありますが、少しでもキャリアに資する要素がある仕事を意識的に探すことをおすすめします。
幸い派遣社員は未経験職種にも挑戦しやすく、大手企業で働くチャンスも得やすいので、興味のある分野に飛び込んでみるのも一つの戦略です。

派遣を活用するなら「紹介予定派遣」も検討

第二新卒として派遣で働く場合、将来的に正社員登用を狙える「紹介予定派遣」という働き方も選択肢に入れてみましょう。
紹介予定派遣とは、最初は一定期間(最長6ヶ月)派遣社員として働き、その派遣期間終了時に双方合意すれば派遣先企業の直接雇用(正社員や契約社員)に切り替わる仕組みです。

 

実際に職場で働きながら自分に合う会社かを見極められ、企業側もあなたの適性を判断した上で採用を決められるため、ミスマッチを防いで正社員になれる可能性があります。
紹介予定派遣を経て希望職種で正社員になった20代の成功例も多く報告されています。

 

もし「いきなり本採用はハードルが高いけど、いずれは正社員に戻りたい」という場合は、この制度を扱っている派遣会社に登録してみましょう。
ただし紹介予定派遣の求人は派遣会社によって数や分野に偏りがあるため、第二新卒の紹介予定案件に強い派遣会社を選ぶのがコツです。
派遣会社によっては若手の正社員登用に積極的なところもあります。

最初から直接応募するルートだけでなく、派遣経由で正社員化を目指すルートも検討することで、キャリアの幅が広がるでしょう。

 

失業保険など公的制度も活用しよう

経済的な理由でやむを得ずアルバイトをする場合を除き、まず自分が失業手当など公的支援を受けられるか確認することも大切です。
雇用保険に1年以上加入していたなら、会社都合でなく自己都合退職でも所定の待機期間後に失業給付を受け取れます。

第二新卒の方は前職で雇用保険に加入していたはずなので、多くの場合この条件を満たすでしょう(給与明細の「雇用保険料」欄が差し引かれていればOK)。

 

失業手当を受給できれば、急いでアルバイトしなくても一定期間の生活費は賄えます。

給付中にアルバイトすること自体は可能ですが、週20時間以上や31日以上の長期雇用だと支給が停止されるなど制約もあります。

 

そのため「お金のためにとにかく働かなくちゃ」と焦って望まないバイトを始めるより、まずハローワークで手続きをして失業手当を活用するのがおすすめです。
支援制度を使えば、生活費の心配を減らしつつ転職準備に専念できます。「生活のためのアルバイト」で転職が遠のいてしまっては本末転倒ですから、公的制度もうまく利用して賢くキャリア形成を進めましょう。

 

実際の成功例と失敗例

ここでは、実際に第二新卒がバイト・派遣を挟んで転職活動を行った成功例と失敗例をいくつかご紹介します。
それぞれのケースから、どんなポイントが明暗を分けたのかを学んでいきましょう。

成功例①:アルバイト経験を活かして未経験職種へ転身

Aさん(24歳)は新卒で入社した会社を1年で退職後、インテリア業界への転職を志望していました。
しかし未経験でいきなり正社員採用を目指す自信がなかったため、まずは生活費を稼ぎつつ知識を付けようと考え、退職後に呉服店の販売アルバイトを選択。
着物販売の仕事を通じて接客マナーや和装の知識を習得しつつ、並行してインテリアコーディネーター資格の勉強も継続しました。

 

その結果、アルバイト開始から半年後にインテリアショップ企業の中途採用に応募し、見事正社員のインテリアコーディネーター職に内定。
採用面接では「和の伝統美に触れる販売経験で培った提案力」をアピールし、未経験分野への熱意と下積みを評価されたそうです。

Aさんはアルバイト期間を明確に目的づけ(スキル習得と資金確保)、その経験を一貫したキャリアストーリーとして語れたことが成功の鍵と言えます。

 

成功例②:派遣で実力を示し正社員登用を勝ち取った例

Bさん(23歳)は新卒入社した営業職を数ヶ月で退職後、自分の適性に悩んでいました。正社員のまま再就職する勇気が持てなかったため、紹介予定派遣で別業界に飛び込むことを決意。

 

派遣会社に登録し、もともと得意だった理系知識を活かせるメーカーの技術サポート職(紹介予定派遣)に就業。
Bさんは派遣期間中、社員と同じ意識で熱心に業務に取り組み、積極的に知識を吸収しました。

その結果、派遣先企業から高い評価を得て6ヶ月後に正式に正社員登用のオファーを獲得。
「試用期間中に自身の働きぶりを証明できた」ことが奏功したケースです。
派遣会社選びにも工夫し、第二新卒向けの紹介予定案件が豊富な大手を利用したこともポイントでした。

 

このように、派遣から正社員へのステップアップは現実に起こり得る成功パターンです。Bさんは「まずは派遣でも実際に働いてみて、自分に合う職場か見極めたい」というスタンスで挑み、結果的に企業との相性も良く正社員の座を掴みました。

紹介予定派遣を有効活用し、自らの働きで能力と意欲を示したことが成功につながりました。

 

失敗例①:フリーター生活が長引き転職に苦戦

Cさん(25歳)は新卒で入社した会社を2年で退職後、「少し休みたい」という気持ちからコンビニの深夜アルバイトを始めました。
最初は「3ヶ月ほどで再就職活動に入ろう」と考えていたものの、アルバイトで生活費が賄える安心感から転職活動を先延ばしにしてしまいます。

その結果、フリーター期間が丸1年以上に及び、いざ正社員求人に応募し始めたときには企業から厳しい目を向けられる事態に…。
書類選考では職歴の空白を指摘され、面接でも「どうして正社員にならずフラフラしていたのか?」と突っ込まれることが多かったそうです。
ある人事担当者の本音として「フリーター期間を挟むこと自体、ほぼ無職のブランクと同義。何をしていようが不利になる」とまで言われ、ショックを受けたといいます。

 

結局Cさんは希望よりも条件の低い企業でようやく再就職を決めましたが、「フリーター生活を長引かせすぎて選択肢が狭まってしまった」と後悔しています。

フリーター期間が長くなるほど再就職ハードルは上がるため、早めに方向転換することが肝心です。
また、長期化した場合でもその間に取り組んだこと(資格取得など)がないと弁明が難しくなると痛感したそうです。

失敗例②:アルバイト優先で転職活動が疎かになったケース

Dさん(22歳)は入社1年目で会社を退職後、生活費のため飲食店のアルバイトを始めました。
「働きながらゆっくり転職先を探そう」と考えていたものの、飲食店は人手不足でシフトを詰め込まれる日々…。
週5~6日、朝から晩まで働くうちに疲れ果ててしまい、転職活動の準備や企業研究をする余裕がなくなっていきました。

 

面接に呼ばれても十分な準備ができず、履歴書のブラッシュアップも不十分なまま応募を続けた結果、不採用が続出。
アルバイト先でも急な休みが取りづらく、有望な企業からの面接オファー日程とシフトが重なり泣く泣く断念したこともありました。

 

Dさんは「収入を優先して詰め込みすぎたせいで、本末転倒になってしまった」と反省しています。
最終的にはアルバイトを一旦辞め、数ヶ月間転職活動に専念することで何とか再就職先を決めましたが、二重の苦労をする羽目に…。

 

アルバイトはあくまで「つなぎ」と割り切り、転職活動の時間・体力を確保することが最優先です。
働き方のバランスを誤ると、かえって転職成功を遠ざけてしまうという典型的な失敗例と言えるでしょう。

 

バイトや派遣経験が有利になりやすい業界・職種と、不利になりやすい業界・職種

業界や職種によっては、第二新卒がバイト・派遣の経験を持っていることが有利に作用する場合と、そうでない場合があります。
ここでは具体的な業界・職種の例を挙げて解説します。
自分の志望分野ではどう評価される傾向があるのか、参考にしてみてください。

有利になりやすい業界例①:IT・Web業界

IT業界やWeb業界は若手のポテンシャル採用に積極的で、スキル重視の傾向が強いため、非正規であっても関連スキルや経験があれば評価されやすい分野です。
プログラミングやデザインの分野では、正社員経験がなくともアルバイトやフリーランスで制作実績を積んでいれば即戦力候補と見なされることもあります。

 

実際、20代で派遣エンジニアや契約デザイナーとして経験を積み、後に正社員登用された例も珍しくありません。
また、IT・Web系企業は新技術への適応力や発想力を重視するため、第二新卒の柔軟性や若さをポジティブに評価する傾向があります。

アルバイト期間中に独学で資格取得や作品制作に励んでいれば、「この人は目標に向け努力できる」と高く評価されるでしょう。
総じてIT・Web業界は経歴の型にとらわれず人物本位で見てくれる度合いが高いので、バイト・派遣であっても身につけたスキルをしっかりアピールすれば有利に働きやすい業界と言えます。

有利になりやすい業界例②:販売・サービス業

販売職やサービス業(飲食・小売・ホテルなど)では、アルバイト経験が実務経験として評価されるケースが多いです。
これらの業界は人材の入れ替わりが比較的盛んで、未経験採用にも寛容な傾向があります。例えばアパレル販売や飲食店スタッフのアルバイト経験は、そのまま接客スキルやマナーの習得とみなされますし、リーダー経験があればマネジメント適性もアピールできます。実際の成功例でも、古着屋のアルバイトからホテルのフロントスタッフに正社員就職を果たしたケースや、飲食店アルバイトから営業職に転身した例などがあります。

 

企業側も「若いうちに様々な現場を経験している=臨機応変に対応できる人材」と前向きに評価してくれることがあるでしょう。
特にサービス業界ではフリーター経験者を積極採用する企業も存在し、「空白期間よりむしろバイトでも働いていた方が好印象」という場合も。

このように、お客様対応力や現場感覚が物を言う業界では、アルバイト経験は決して軽んじられず、有利な実績として認められることが多いのです。

有利になりやすい業界例③:ベンチャー企業・中小企業

ベンチャー企業や中小企業は大企業に比べて採用基準が柔軟で、人柄や熱意を重視する傾向があります。
そのため経歴が多少異色でも、「この人は伸びそうだ」「社風に合いそうだ」と思われれば採用に前向き。
第二新卒でフリーター期間がある人でも、ベンチャー企業の面接では「若いうちに色々チャレンジするのはむしろいいことだ」という反応を示されるケースもあります。

 

特に創業間もないベンチャーでは即戦力よりポテンシャル採用が中心なので、アルバイトでも主体的に働いていた経験や、何かに打ち込んだエピソードが好評価につながるでしょう。
中小企業でも「大企業で染まっていない人材は自社色に染めやすい」として第二新卒を歓迎するところが増えています。

 

また、人手不足に悩む企業ではフリーター期間が短いことを重視せず「すぐ働いてほしい」というニーズから採用することもあります。

このように柔軟な企業では、バイト・派遣経験がマイナスどころか「行動力がある」「様々な環境を知って柔軟性が高い」などプラスに受け取られやすいでしょう。

ベンチャー企業への転職については以下の記事も参考にしてください。
「ベンチャー企業への転職ってどうなの?待遇は悪くなる?後悔しやすいポイントと「向いている人」「向いていない人」」

不利になりやすい業界例①:金融・公務員など安定志向の強い業界

一方、銀行・証券・保険などの金融業界や公務員といった安定志向の強い分野では、比較的オーソドックスなキャリアを積んできた人が好まれる傾向があります。
これらの業界は採用プロセスや人事評価が保守的な面があり、「新卒で入社→継続勤務」というモデルから外れた経歴に対して懐疑的になる場合があります。

 

第二新卒歓迎の求人が皆無ではありませんが、フリーター期間については厳しく質問されることを覚悟したほうが良いでしょう。
「なぜ前職を辞めてすぐ正社員にならなかったのか」「職業観に一貫性がないのでは?」といった点です。

 

金融業界では特に信用や継続性が重視されるため、「辛抱強く働き続ける意思」に不安を持たれることがあります。
公務員試験の場合は経歴不問とはいえ、面接で前職退職から受験までのブランクを問われることがあります。

 

総じて安定志向・保守的な業界ほどバイト・派遣でつないだ経歴は評価されにくく、不利に働く可能性が高いと言えるでしょう。
こうした業界を目指す場合は、フリーター期間で得た社会経験よりも「なぜ安定した職を求めるようになったか」「今後長く働く覚悟があるか」をしっかり伝える必要があります。

不利になりやすい業界例②:専門職や高度技術職でのブランク

医療・法律・士業・研究職・高度な技術職など、専門知識や継続的なスキル習熟が求められる職種では、正社員としてのブランク期間がマイナスに作用しやすいです。
例えば看護師や薬剤師が一度現場を離れて長期間アルバイト生活を送っていた場合、復職時に実務勘が鈍っていることが懸念されます。

 

同様にエンジニア職でも、急速に技術革新が進むIT分野などでは半年や1年のブランクでも扱えるツールが変わることがあります。
「スキルの空白期間」と捉えられると不利になるでしょう。
第二新卒の方で士業資格取得を目指して勉強中だったりする場合は、アルバイトで生計を立てること自体は理解されますが、それでも試験合格までの期間が長引くと年齢面でのハンデが出てきます。

 

また、専門職ではそもそも中途採用の門戸が狭く、求人要件に正社員○年以上経験などが明記されていることもあります。
こうした職種では、バイト・派遣で繋いでいた経験そのものより「専門領域での実務経験が浅い(途切れている)」ことが問題視されるのです。
もし専門職で再起を図るなら、フリーター期間中も関連資格の取得や研修への参加など、スキル維持・向上の努力を示すことが不可欠でしょう。

企業側の視点:第二新卒がバイト・派遣を経験していることへの評価

最後に、採用する企業側から見た第二新卒のバイト・派遣経験の評価傾向について押さえておきましょう。
人事担当者はどんな点をプラスと捉え、何を懸念するのかを理解しておくことで、自身のアピール戦略にも役立てることができます。

ポジティブに評価される点:若さと柔軟性

企業の採用担当者が第二新卒の求職者に期待するポジティブな要素として、まず挙げられるのは「若さ」と「柔軟性」です。
社会人経験が浅い分、新しい環境や仕事にも順応しやすいだろうという期待があります。また、もしアルバイトや派遣で様々な職種・働き方を経験していれば、異なる職場文化にも適応できる臨機応変さを備えていると評価されることもあります。

 

さらに第二新卒は基本的なビジネスマナーや社会人基礎力が身についている一方で、特定の企業カラーに染まりきっていないため教育しやすい、という声も聞かれます。
企業にとっては、新卒のようにゼロからマナー研修をするコストが不要でありつつ、自社流のやり方も吸収してくれそうな存在というわけです。

 

将来性や成長の伸びしろも大きく期待され、「若手人材はとにかく確保したい」という会社では第二新卒枠への注目が高まっています。
特に人手不足の昨今では、従来新卒一本だった企業が不足分を第二新卒採用で補おうとする動きもあります。
こうした企業では第二新卒がアルバイト出身であること自体は大きな問題にされないでしょう。

アルバイト経験が評価されるケースとは

アルバイトや派遣の経験自体は職歴として強く評価されにくいと前述しましたが、その内容次第ではプラス評価につながるケースもあります。
企業側が注目するのは、「バイト経験から何を学び、どんな力を培ったか」です。
例えばアルバイト先でリーダーとして人をまとめた経験があればチームワークや責任感をアピールできますし、接客業で鍛えたコミュニケーション能力はどんな仕事にも活きます。

 

実際、採用担当者によっては「若手の場合、即戦力よりも意欲や人柄を重視する」ため、バイト経験で得た対人スキルや挑戦姿勢を自己PRに織り交ぜれば高評価につながる可能性があります。

また、応募する職種とアルバイト内容に関連性がある場合は「即戦力の素質あり」と見なされるでしょう。
営業職志望であれば販売アルバイト経験は顧客対応力として、IT職志望であれば派遣でITサポートをした経験は基礎知識として評価材料になります。

 

「フリーターをしながらも資格取得の勉強を続けました」「派遣で様々な仕事の進め方を学びました」といった前向きな取り組み姿勢を示せれば、経験を活かせる人材として好印象を与えられるでしょう。

要はアルバイト経験そのものよりも、それを通じて培った強みや成長を採用側に伝えることができればプラスに働くということです。

懸念される点:計画性や継続性への不安

一方で、企業側がネガティブに捉えがちなポイントも押さえておきましょう。
第二新卒でフリーター期間がある場合、懸念されやすいのは「計画性」と「継続性」に対する不安です。
「なぜ正社員を辞めてから次が決まるまでアルバイトで繋ぐ必要があったのか?」という問いに明確な説明ができないと、「行き当たりばったりで将来設計が甘い人なのかな」と思われる可能性があります。

 

また、前職を短期間で辞めていること自体に対して「うちに入ってもまたすぐ辞めるのでは?」という懸念も付きまといます。
特にフリーター期間が長いと、「正社員としての意欲が低いのではないか」「嫌なことから逃げた結果としてアルバイトに逃避しているのでは?」と疑われるケースも。

 

第二新卒はポテンシャル重視とはいえ即戦力にはまだなり切れない半面、既に一度離職を経験している点で「忍耐力のなさ」が懸念事項に挙がりがちです。
企業によってはアルバイト経験豊富な人よりも「在職中に転職活動した人」の方を計画性があると評価する向きもあります。

 

つまり「なぜ空白期間(フリーター期間)が生じたのか」「それは再発しないのか」という点に採用担当者は注目しているのです。
この懸念を払拭するためには、次の項で述べるように面接での伝え方が重要になります。

まとめ

20代第二新卒のあなたにとって、転職前にバイトや派遣を挟むことは決して「ナシ」ではありません。
収入や精神面での安心を得ながら、自分を見つめ直すチャンスにもなり得ます。

 

一方で、その期間の長さや過ごし方次第では転職活動が難航するリスクも伴います。
大切なのは期間を区切って目的意識を持ち、転職準備とのバランスを取ることです。
実際にメリット・デメリットを理解し計画的に動いた人は、バイト・派遣経験を強みに変えてキャリアアップを実現しています。
企業側もあなたの可能性に期待していますから、臆することなく自信を持って挑戦してください。

 

株式会社アルファ・ネットコンサルティングは、特性やスキルセットを詳細に分析し、その強みや価値を明確に評価するTalent Match(タレントマッチ)というサービスを運営しております。

個々の特性やスキルを把握することで、それを活かせる職種や業界を特定、求人紹介やキャリアフェアなどの手段を活用し、適切な転職先を見つけるお手伝いをします。

今よりも活き活きと仕事ができる場所を探して転職活動をしている方、自社にピッタリの人材をお探しの企業様はサービスの概要をご確認ください。