『転職活動をしない』は時代遅れ?今の時代に転職活動が必須と言われる理由を解説

「今の会社に留まり続けるのは安全?」 かつて日本では、ひとつの企業に定年まで勤め上げる終身雇用が当たり前とされてきました。
しかし現代では転職が珍しいものではなくなり、「転職活動をしないのは時代遅れ」とまで言われることもあります。
本記事では、20〜30代の皆さんに向けて、なぜ今の時代に転職活動が必須とされるのかをデータや事例を交えながら解説します。

 

現代の転職市場の動向

現代の日本の雇用環境は大きく変化しており、転職市場も活発化しています。
最近の転職に関するデータや傾向を見ながら、転職が当たり前になりつつある背景を探ります。

 

転職者数・転職率は年々増加

まず注目すべきは転職する人自体が増えていること。
総務省の「労働力調査」によれば、直近1年間で転職した就業者は約325万人にも上り、前年より12万人増加しています。

これは6年連続の増加であり、転職希望者まで含めると実に1,035万人が転職を視野に入れているというデータもあります。
また、民間の調査では2023年の正社員の転職率は7.5%と、調査開始の2016年から約2倍に高まっています。
このように、ここ数年で転職に踏み切る人の割合は大きく増えており、高い水準を保っていることがわかります。

 

要因として、新型コロナ禍後の景気回復に伴う求人ニーズの増大も見逃せません。
コロナ直後の2020年には有効求人倍率(仕事の求人件数÷求職者数)は一時1.09倍まで落ち込みましたが、その後回復し、2025年3月には1.26倍と上昇傾向にあります。

 

有効求人倍率が1倍を上回るということは、「仕事を探す1人に対して常に1件以上の求人がある」状態、つまり売り手市場であることを意味します。
DX(デジタルトランスフォーメーション)関連投資の拡大や医療・物流業界の慢性的な人手不足などが背景にあり、企業は今まさに人材確保に積極的です。
仕事を探す側にとっては、選択肢が広がりやすい追い風の市場と言えるでしょう。

DXについては以下の記事も参考にしてください。
「DXとは何?デジタル化の先にあるDXを詳しく解説」

若手の早期離職の増加

また、若い世代の仕事に対する価値観の変化も、転職市場の活発化につながっています。厚生労働省の調査では、新卒で就職した大学卒業者の約35%が3年以内に離職するという結果が出ています。

これは16年ぶりの高水準で、以前にも増して「若手が合わない職場から早期に転職する」ことが一般化していることを示します。
実際、「石の上にも三年」と言われた時代とは異なり、「合わない環境で無理に耐えるより、早めに新天地を探す」という判断をする20代は珍しくありません。

 

早期離職の背景には様々な理由がありますが、その一つはキャリア観の変化。
かつては一つの企業で長く勤め上げることが美徳とされましたが、現代の若者は自分の成長ややりがい、ワークライフバランスを重視する傾向があります。

「この働き方をあと10年続けるのは怖い」と感じたり、体やメンタルの不調を感じるほど忙しすぎる環境であれば、将来を悲観する前に転職という選択肢を取るわけです。
事実、「10年後の自分を想像して怖くなった」ことがきっかけで転職を決意したという声も。若手にとって、転職はキャリアを主体的に築くための前向きな手段になりつつあります。

 

柔軟な働き方志向の広がり(リモートワーク・副業など)

働き方の多様化も転職市場に影響を与えています。
リクルートワークス研究所の調査によれば、社員の62%が「今後も週2日以上リモート勤務を続けたい」と回答し、27%が「副業を本業と同等の収入源に育てたい」と答えたというデータがあります。

このように、場所や時間にとらわれないリモートワークや複数の収入源を持つ副業への関心が高まっており、自分に合った柔軟な働き方を求めて転職を検討するケースも増えています。
実際、副業から得た経験を本業に活かしたり、副業先にそのまま転職したりする人も出てきました。
ある調査では、副業がきっかけで転職した人のうち77.4%が副業先の企業に転職したとの結果もあります。

 

副業で試してみて手応えを感じ、その企業に本格的にジョインする――こうした「お試し転職」のような動きも若い世代を中心に注目されています。
リモートワークや副業を許容する企業も増えており、自分の望む働き方を実現するために転職することが以前より現実的になってきています。

企業の中途採用拡大と終身雇用の崩れ

一方、企業側の採用スタンスも大きく変化しています。少子高齢化による人手不足や事業環境の変化に対応するため、多くの企業が新卒一括採用だけでなく中途採用(即戦力採用)に力を入れるようになりました。

マイナビの調査によれば、2025年に中途採用を積極的に行う企業は9割を超える見通しであり、前年に比べて「未経験者でも積極的に採用する」動きが顕著になっているとのことです。
つまり、「経験が全くない分野でもポテンシャル重視で採用したい」と考える企業が増えているわけです。

 

これには、従来の終身雇用制が揺らぎ、必要な人材を必要なときに確保するという企業側の戦略転換があります。
かつては「新卒で採った社員をじっくり育て、長く勤めてもらう」という前提がありましたが、市場の変化が激しい今、そのモデルが通用しにくくなっています。

むしろ「社外から即戦力を採用してチームに加える」ことが当たり前になりつつあり、中途採用市場は年々活況を呈しています。

ただし企業は誰でも彼でも歓迎というわけではなく、採用担当者の77.6%は応募者の「転職回数」を選考時に気にするといったデータもあります。
特に20代では「3回以上転職していると躊躇する」という意見が多いようです。

 

とはいえ裏を返せば、20代で2回程度までの転職なら企業も前向きに捉えているとも言えます。
実際、近年では「一社に長く勤めていないと信用されない」というより、「柔軟に環境を変えて成長している人」というポジティブな評価を受けるケースも増えてきました。
企業文化そのものが転職に寛容になり、「転職経験は珍しくない」という空気が醸成されつつあるのです。

今の時代に転職活動が必須と言われる理由

雇用環境や働き方の変化によって転職が身近になってきました。
では「なぜ今、転職活動すべきなのか」、その理由を現代ならではの視点から解説します。ただ単に流行だからというだけでなく、自分のキャリアを守り発展させるために必要な理由が存在します。

 

技術革新とスキル陳腐化:リスキリングの必要性

テクノロジーの進化が激しい現代において、今持っているスキルが一生通用する保証はありません。
AI(人工知能)やデジタル技術の普及によって、5年前には存在しなかった新しい仕事が生まれる一方、今まで当たり前だった仕事が自動化されるケースも増えています。

こうした状況では、常に自分のスキルをアップデート(リスキリング)していくことが欠かせません。
しかしながら、現実には企業側のリスキリング支援はまだ十分とは言えません。
帝国データバンクの調査によれば、社内で従業員のリスキリング(学び直し)に取り組んでいる企業はわずか8.9%にとどまるそうです。

リソース不足や社員のモチベーション維持が課題とのことですが、裏を返せば多くの企業では自発的な学び直しに委ねられているということです。
そこで重要になるのが、自ら環境を変えて成長機会を得るという選択です。

 

新しい技術や知識を習得できる職場に転職したり、研修制度の整った企業へ移ることで、時代に取り残されないスキルを身につけられます。
「このまま今の会社にいて自分の市場価値は高まるだろうか?」と感じたら、転職活動を通じてより成長できる環境を探すことが、将来のキャリア安定につながるのです。

キャリアアップ・年収アップのチャンスを掴むため

転職はキャリアアップや収入アップの大きなチャンスでもあります。
日本では企業内の年功序列が薄れつつあるとはいえ、まだまだ在籍年数による昇給には限界があります。

特に若手の場合、「会社に長くいるだけでは大幅な年収アップは望めない」というケースも少なくありません。
そこで転職によって一段高いポジションや給与レンジの企業に移ることで、一気に待遇を向上させる人も多いのです。
実際のデータでも、転職者の約4割は転職後に年収が上がったと報告されています。
2024年の調査では、正社員の転職後の平均年収は509.3万円となり、転職前から平均で22万円増加しました。

 

もちろん、全員が劇的に収入アップできるわけではなく、「転職後に年収が下がった」というケースも一定数あります。
しかし自分の努力次第で収入を上げるチャンスが得られるのは事実です。
特に実績やスキルを積んだ人ほど、そのキャリアを武器により高待遇のポジションへ移りやすくなります。

もう一つ見逃せないのはキャリアの停滞を打破できる点。
社内にいるとどうしても肩書きや評価が固定化され、「若いうちは重要な仕事を任せてもらえない」ことがあります。

 

しかし転職すれば、年齢に関係なく実力を発揮できるポジションに就ける可能性があります。
自分をワンランク成長させる場を求めて転職することは、将来的な年収アップにも直結し得る賢い戦略と言えるでしょう。
「今の会社では昇進に時間がかかりすぎる」「もっと大きな仕事にチャレンジしたい」という方は、転職活動によってそのチャンスを掴みに行く価値があります。

働き方・待遇を改善し人生の質を向上させるため

転職の大きな動機の一つに、「今の働き方や職場環境を変えたい」というものがあります。特に20〜30代は結婚や子育て、自分の健康などライフステージの変化もあるため、ワークライフバランスや福利厚生の充実を求めて転職を考えるケースが増えています。

「毎日残業続きで心身ともに限界」「休日出勤が当たり前でプライベートの時間がない」といった過酷な職場にいる場合、そのままでは人生の幸福度が下がってしまいかねません。実際に、忙しすぎてミスが増えたり、家族との喧嘩が増えたりといった危険信号が重なり、転職を決意したという人もいます。

思い切って転職し、新しい職場で残業が減り心身に余裕が生まれた結果、「転職して本当によかった!」と実感する声は少なくありません。
また、人間関係や社風の問題でストレスを感じている場合も、転職が有効な解決策になることがあります。

 

「上司と合わず毎日胃が痛い」「社内の雰囲気がギスギスしていて辛い」——こうした環境に無理に留まるより、自分に合った文化を持つ会社に移った方が生産性も上がり、精神的にも健全。

転職によって待遇面を改善することも、人生の質を高めるポイントです。
住宅手当や福利厚生が手厚い企業に転職すれば生活の安定度が増しますし、リモートワークOKの会社に移れば通勤時間を自己投資に充てることもできます。

 

ある30代男性は「残業を減らして収入も上げたい」との思いから転職し、5社中3社に内定、年収130万円アップで第一志望の大企業に転職成功というケースもありました。
この方は以前、中小企業で待遇に不満を感じていましたが、転職で理想の職場を得たことで大きくキャリアが好転しています。

このように、働く環境を変えることは人生全体の充実につながる重要な要素。
「仕事のせいで毎日が辛い」「このままでは自分らしい生活が送れない」と感じているなら、転職活動によって状況を変える価値は十分にあります。
自分の幸せや健康を犠牲にしない働き方を求めるのは、決してわがままではなく賢明な選択なのです。

複業・副業で視野を広げるキャリア戦略

昨今、一つの会社に頼らず複数の収入源や肩書きを持つというキャリアも注目されています。
副業解禁の流れもあり、「昼は会社員、夜は個人でオンラインビジネス」「週3日は企業に勤め、他の日はフリーランス」といった働き方を実践する人も出てきました。
こうしたポートフォリオキャリアを志向する場合、転職もうまく活用できます。

 

副業で得たスキルや人脈を活かしてその分野の企業へ転職するケース。
先述のように、副業経験がそのまま本業転職につながる人も少なくありません。
一方で、「本業では安定収入を得つつ、副業で自分のやりたいことに挑戦したい」という場合は、副業に寛容な会社に転職することが有効です。
求人票で「副業可」を明示する企業も増えており、自分のキャリアの幅を広げるために職場を変えるのは合理的な戦略と言えます。

副業や複業を取り入れることで、一社に縛られずに様々な経験を積むことが可能になります。
本業では得られないスキルを副業で身につけ、それを武器に本業でも評価を上げる、といった相乗効果も期待できます。
20代・30代のうちはエネルギーも好奇心も旺盛な時期ですから、複数のフィールドに身を置いて自分の可能性を探るのはキャリア上とても有意義です。

 

そのためにも、自分のやりたい副業が禁止されている会社にいては機会損失になります。思い切って副業推奨の会社やフルフレックスの会社に転職することで、時間の融通を利かせながら複業に取り組めるでしょう。
「本業×副業」で将来の選択肢を増やすことも視野に入れて、転職活動を考えてみるのも今の時代ならではの前向きなキャリア構築法です。

自分の市場価値を把握し主体的にキャリアを築くため

強調したいのは、自らの市場価値を知り、主体的にキャリアを築く重要性です。
長く同じ会社にいると、自分の評価基準は社内の物差しに限定されがち。
「今の年収が自分の実力に見合ったものか?」「他社でも通用するスキルなのか?」——こうした問いは、実際に外の市場に出てみないと答えが得られません。

 

転職活動をすると、自分が市場でどの程度評価される人材なのかがイヤでも見えてきます。仮に応募や面接で思うような反応が得られなければ、何かスキルが不足しているのかもしれませんし、逆に引く手数多でオファーが舞い込むなら今の待遇が低すぎる可能性もあります。

実際、ある男性は転職エージェントから「今より数百万円年収アップで残業少なめ」という求人を提示され、「こんなに年収が上がるなら、今の会社で必死に頑張っていたのは何だったんだろう?」と衝撃を受けたそうです。
実際に求人詳細を確認すると自分でも対応できる内容で、自分の現在の年収が市場相場よりかなり低いことに気付かされたと言います。

 

このように、転職市場に触れることで初めて気付く真実も多いのです。
自分の市場価値を正しく認識すれば、今後どのようにスキルアップすべきか、どんなキャリアパスを描くべきかも見えてきます。

仮に「今の会社にいたままでは望むキャリアを築けない」と判断したなら、早めに環境を変えるのも一つの手。
逆に、「今の自分にはもう少し経験が必要だ」と分かれば、焦らず現職でもうひと頑張りしてから転職する戦略も立てられます。
重要なのは、自分のキャリアの舵取りを他人任せにしないことです。
時代の変化に合わせて柔軟に動き、自分にとって最善の道を選ぶ――そのための手段として転職活動があるのです。

 

転職活動は何も必ず会社を辞めることだけが目的ではありません。
自分の市場価値を知り、将来の選択肢を増やす「キャリアの棚卸し」と捉えて、一度積極的に外の世界を覗いてみることをおすすめします。

転職エージェントの賢い活用法

転職活動を進めるうえで強力な味方になってくれるのが「転職エージェント」。
初めての転職では何から手を付ければいいか戸惑うことも多いですが、エージェントを上手に活用すれば効率的かつ有利に活動を進められます。
転職エージェントの基本からメリット・デメリット、活用のコツまで解説します。

 

転職エージェントとは?仕組みとサービス内容

転職エージェントとは、求人企業と転職希望者の間に立ってマッチングを支援してくれるサービスです。
多くは民間の人材紹介会社が提供しており、あなた専任のキャリアアドバイザー(担当者)が付いて求人紹介や応募書類の添削、面接対策、年収交渉など様々なサポートをしてくれます。

利用者(転職希望者)は無料でサービスを受けられ、エージェント企業は採用が決まった際に紹介先企業から成功報酬を得るビジネスモデルになっています。
一般的に成功報酬は「採用者の初年度年収の約3割」と言われており、例えば年収500万円の人が転職すると企業からエージェントに150万円ほど支払われるイメージです。

 

このように成果報酬型のため、エージェント側も「何とかあなたを内定・入社させよう」と熱心にサポートしてくれる傾向があります。
自分一人で転職サイトに応募して…という流れと比べ、プロの力を借りられる点が大きな違いです。
特に初めて転職する人や、在職中で忙しく効率的に求人を探したい人には心強いサービスと言えるでしょう。

エージェントを使うメリット:非公開求人・プロのサポートなど

転職エージェントを利用する具体的なメリットを見ていきます。
まず何と言っても「自分では見つけられない優良求人」に出会える可能性が高まる点です。エージェント経由で紹介される求人の中には、一般の求人サイトや広告には載せていない非公開求人が数多く含まれます。

非公開求人は応募が殺到するのを避けるため企業がエージェントのみに依頼している案件で、人気企業や好条件のポジションが潜んでいることも少なくありません。
「選択肢の幅」という点で、エージェントを使う価値は大いにあります。

 

また、第三者のプロから客観的なアドバイスを得られるのも大きなメリット。
一人で求人探しや選考対策をすることも不可能ではありませんが、転職市場を熟知したキャリアアドバイザーの意見を聞くことで、自分では気付かなかった視点を得られるはずです。

 

「あなたのこの経験は別業界でも強みになりますよ」といった具合に、これまでのキャリアを客観視した上で的確な助言をもらえるでしょう。
現職での社内評価が世間の評価と一致しているとは限らないので、こうした客観的なフィードバックはとても貴重です。

エージェント利用時の注意点:相性とペース配分

良いことづくめに見える転職エージェントですが、注意すべき点もいくつかあります。
まず挙げられるのは、「紹介される求人の質が必ずしも高いとは限らない」こと。
エージェントの中には「とにかく数を紹介して転職させよう」という方針の担当者も存在します。

 

希望とはズレた求人ばかり大量に送ってきたり、自分の専門分野外の案件を無理に勧められるケースもゼロではありません。
こうした量重視のスタイルに当たってしまうと、かえって混乱してしまうでしょう。

また、転職エージェントとの相性も大事。
同じサービスでも担当者次第で満足度が変わります。「自分の話を親身に聞いてくれる」「レスポンスが早く信頼できる」と感じられる担当者もいれば、逆に「なんとなく話が噛み合わない」「押しが強すぎて苦手」と感じてしまう担当者もいるかもしれません。

 

残念ながら、中には成果報酬目当てで転職を急かすアドバイザーがいるのも事実。
「今受けないとこの求人枠は埋まりますよ」「早く決めないと他に間に合わないですよ」などとプレッシャーをかけられ、十分納得しないまま転職を決めてしまうと後悔につながりかねません。

そこで重要なのが、エージェントを鵜呑みにしすぎず自分の軸をしっかり持つことです。担当者から勧められる求人が本当に自分の希望に合っているのか、一度立ち止まって考える姿勢も必要です。
人によっては「エージェントから紹介された会社だから断りにくい…」と思ってしまうかもしれませんが、最終的にキャリアを選ぶのは自分。
少しでも違和感があれば遠慮なく伝えたり、場合によっては担当者を変えてもらうことも検討しましょう。自分に合ったサービスかどうかを見極める目も大切です。

自分に合ったエージェントの選び方

エージェントを賢く使うためには、自分にフィットするエージェントを選ぶことが大前提です。
ではどう見極めれば良いのでしょうか。

ポイントの一つは、複数のエージェントに登録して比較すること。
「転職エージェントは掛け持ちしてもいいの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、結論から言えば複数登録はむしろ推奨。

 

他社経由の求人も含め幅広く情報を集められますし、何より各エージェントの対応を比較することで「この担当者は信頼できる」「こちらのエージェントの方が求人提案が的確だ」といった判断材料が得られます。
実際、「あるエージェントで紹介された求人を、別のエージェントにも相談してみる(セカンドオピニオンを得る)」のは有効な手段。

一社から提示された情報を鵜呑みにせず、他の視点で評価してもらうことで、より冷静に判断できます。
また、エージェントの得意分野にも注目しましょう。大手総合型のエージェント(リクルートエージェント、dodaなど)は求人数が多く幅広い業種・職種に対応していますが、その分一人ひとりへのサポートが標準化されている傾向もあります。

 

一方、IT・金融・医療など業界特化型のエージェントや、地域密着型のエージェントは、ニッチな求人や専門領域の情報に強みがあります。
自分の希望職種が明確なら、その分野に強いエージェントを選ぶとマッチング精度が上がるでしょう。
逆に「まだ方向性が定まっていない」という場合は総合型で広く提案をもらうのも一つです。

 

「転職エージェントの掛け持ちは伝える?エージェント掛け持ちのメリット・デメリット」

株式会社アルファ・ネットコンサルティング提供:Talent Match(タレントマッチ)

株式会社アルファ・ネットコンサルティングは、特性やスキルセットを詳細に分析し、その強みや価値を明確に評価するTalent Match(タレントマッチ)というサービスを運営しております。

個々の特性やスキルを把握することで、それを活かせる職種や業界を特定、求人紹介やキャリアフェアなどの手段を活用し、適切な転職先を見つけるお手伝いをします。

今よりも活き活きと仕事ができる場所を探して転職活動をしている方、自社にピッタリの人材をお探しの企業様はサービスの概要をご確認ください。