モチベーションが続かないから転職するってダメ? 仕事のモチベーションが続かないときの対処法と、転職理由に「モチベーション」を挙げる人に採用担当が思うこと

仕事のモチベーションが続かず、「このまま今の職場にいても良いのだろうか?」と悩んでいませんか。
20代後半から30代前半の多くの方が、仕事へのやる気が出ない時期を経験します。「モチベーションが続かないから転職したい」と感じるのは自然なことですが、それを理由に本当に転職して良いのか迷いますよね。

 

本コラムでは、モチベーションが転職理由になることの是非や、採用担当者の視点、モチベーションが続かない原因と対処法、さらに転職すべきかどうかの見極め方について解説しています。

仕事へのやる気が出ないときにどう行動すべきか一緒に考えていきましょう。

モチベーション低下を理由に転職するのは「アリ」か「ナシ」?

転職理由に「モチベーション低下」はあり得る?

結論から言えば、「仕事へのモチベーションが続かない」という悩み自体は転職を考える一つのきっかけになり得ます。
誰しも毎日やる気に満ち溢れて働けるわけではなく、モチベーションが上がらない時期はありふれたものです。

 

「やる気が出ない」という理由で転職を検討するのは決して珍しくありません。
むしろ、自分の働き方や環境を見直す良いタイミングと捉えることもできます。「仕事にやりがいを感じられず転職したい」という声は多く、実際に「やりがいやモチベーションが欲しい」という点を前向きに伝える転職理由も存在します。
つまり、モチベーションが転職動機になること自体はおかしなことではないのです。

「やる気が出ない」は誰にでもある悩み

まず押さえておきたいのは、「仕事のやる気が続かない」状態はあなただけではないということです。
日々同じ業務の繰り返しや、成果が見えにくい仕事を続けていると、モチベーションが下がってしまうのは自然な反応です。

実際、毎日同じような作業ばかりで自分のスキルが活かせない状況では、達成感が得られず虚しさを感じてモチベーションが低下してしまいます。
さらに、自分の仕事に価値や意味を見いだせないままでは「何のために働いているのだろう?」と疑問が湧き、やる気を保てなくなることもあります。

 

こうした状態は決して珍しくなく、多くの人が一度は経験するものです。
「今の職場でもう頑張れないかも…」と感じたとしても、それ自体は決して恥ずかしいことではありません。

安易な「逃げの転職」は後悔するかも?

しかし一方で、「モチベーションが続かない」という理由だけで安易に転職してしまうことにはリスクもあります。
特に現在の職場から“逃げ出したい”という消極的な動機だけで転職すると、後々後悔する可能性が高いです。

「会社に嫌な人がいるから辞めたい」といったネガティブな理由でモチベーションが下がっている場合、その状態で転職活動をしてもうまくいかないことが多いことも。

 

なぜなら、転職先を決める際に冷静な判断ができず、今と同じような不満を抱える職場を選んでしまったり、転職後もまたモチベーションを失ってしまったりする恐れがあるからです。
「とりあえず今の職場から逃れたい」という気持ちだけで動く転職は、いわゆる“逃げの転職”と呼ばれ、慎重さが求められます。

モチベーション低下を転職理由にする際のポイント

では、「モチベーションが続かない」という本音を転職理由として伝えるのはダメなのでしょうか?
答えは「伝え方次第」です。

単に「前の会社は飽きてやる気が出なかった」と言うだけでは、採用担当者に「この人はまたすぐ辞めてしまうのでは?」と不安を与えかねません。
しかし、不満そのものではなく「新しい環境で◯◯に挑戦して成長したい」という前向きな動機に言い換えることで、説得力のある転職理由に変えることができます。

 

例えば「単調な業務からステップアップし、より幅広い業務でやりがいを感じながら働きたい」といった表現にするのです。
実際、キャリア相談サイトの例文でも「成果を評価する制度が整った御社でなら、モチベーションを保ちながら前職で培ったスキルを活かせると考え、転職を決意しました」という前向きな転職理由が紹介されています。

このように、自分が次の職場で実現したいことや得たいものを軸に据えて理由を伝えれば、「モチベーションを維持したい→だから転職した」というポジティブな筋道になります。

ただ逃げるように辞めたいのではなく、「こうなりたい」という目標があっての転職だと示すことが大切です。

採用担当者は「モチベーションが理由」という転職理由をどう見る?

採用側が転職理由で確認しているポイント

企業の採用担当者や面接官は、応募者の転職理由からさまざまなことを読み取ろうとします。
特に重視されるのは「この人は入社後も長く活躍してくれそうか」「同じ理由ですぐ辞めたりしないか」という点です。

面接で転職理由を尋ねる背景には、「前職を辞めた(辞めたい)理由」が転職先でも再現されないかを確認する意図があります。
「人間関係が嫌で辞めた」という人がいれば、次の職場でも人間関係が原因で辞めてしまうのではないか、と採用側は心配します。

 

また「やる気が出ないから辞めた」という場合、その応募者が新しい職場でもモチベーションを維持できず短期間で離職するリスクを懸念するでしょう。
つまり採用担当者は、応募者の転職理由から「この人を採用して大丈夫か?」をシビアに見極めているのです。

「モチベーションが続かない」と言われた採用担当者の本音

では、面接で「前職では仕事のモチベーションが続かず…」と正直に伝えたら、採用担当者はどう感じるでしょうか。
正直なところ、そのまま伝えるとマイナスイメージを持たれる可能性があります。
「この人は仕事への熱意が持続しないタイプなのかもしれない」とか、「我慢強さに欠けるのでは」と受け取られかねません。

 

しかし重要なのは、モチベーションが下がった理由と、その後の行動です。「
なぜモチベーションが低下したのか」「問題を解決しようとどんな努力をしたのか」をきちんと説明できれば、むしろ自分と向き合う姿勢を示すチャンスになります。
採用担当者も人間ですから、一時的にやる気を失う経験があること自体は理解を示してくれることが多いです。

それよりも、「そこで投げ出さずにどう工夫したか」「今回の転職で何を実現したいのか」を聞きたいと思っています。
後述するように、ネガティブな体験から何を学び、次にどう活かすかを語れるよう準備しましょう。

ネガティブ理由は「前向きな志望動機」へ置き換える

採用担当者の不安を和らげ、好印象を与えるには、転職理由の伝え方を工夫することが必要です。
ポイントは、ネガティブな理由をそのまま言うのではなく、前向きな志望動機に置き換えることです。

例えば、「ルーチンワークばかりで飽きてしまった」という本音があるなら、「よりクリエイティブな仕事に挑戦して自分を成長させたい」と表現します。
「評価されずにやる気を失った」なら「成果を正当に評価してもらえる環境で働き、モチベーション高く貢献したい」と言い換えましょう。
このように言い換えることで、単なる不満ではなくポジティブな展望が伝わります。

 

ただし注意点として、前職の不満点について全く触れないのも不自然なので、「○○に挑戦したいと思い工夫しましたが現職では難しく、今回転職を決意しました」など現職で努力した事実を交えて話すと誠実さが伝わります。

採用担当者は「この人は次の職場で頑張ってくれそうだ」という確信が持てれば安心します。
そのため、モチベーションが下がった経験も次への意欲に繋げて語ることが大切です。

面接での伝え方例

実際の面接では、具体的なエピソードを交えて話すと説得力が増します。
例えば前職でモチベーション維持に努めたけれど限界を感じた場合、次のように伝えてみてはいかがでしょうか。

【例文】
「前職では単調な業務の中でやりがいを見つけようと資格取得に挑戦するなど工夫しましたが、より成長できる環境を求めて転職を決意しました。御社では様々な業務に携わり、成果を評価していただきながらモチベーション高く働けると考えています。」

このように、自分なりに努力したこと、その結果得られた気づき、そして転職先で実現したい目標をセットで伝えると良いでしょう。

「モチベーションが続かなかった」というネガティブな印象を、「向上心を持って環境を変えようとしている前向きな人だ」という印象に変えることができます。
採用担当者も、「この人はしっかり自己分析できていて、次にやりたいことが明確なんだな」と感じれば、安心して採用を検討できるはずです。

仕事のモチベーションが続かない主な原因

仕事中にぼんやりしてしまうくらいモチベーションが湧かない…そんな経験はありませんか?
モチベーションが続かない背景には、さまざまな原因が潜んでいます。
まずは自分の状況に当てはまりそうな原因を整理してみましょう。
原因を正しく把握することで適切な対処法も見えてきます。以下によくある主な原因を挙げます。

単調な業務によるマンネリ化

毎日がルーチンワークの繰り返しで刺激が少ないと、仕事に新鮮味や達成感を感じられなくなります。
自分のスキルや経験を活かせない単調な作業ばかりだと、虚無感や無力感に襲われてモチベーションが低下してしまいます。

 

最初は新鮮だった仕事も、慣れてしまって成長実感が得られないと「このままでいいのだろうか…」と不安になります。
特に向上心が強い人ほど、変化や挑戦がない環境では飽きを感じやすいでしょう。

自分の仕事の意義・価値を見出せない

「この仕事は一体誰の役に立っているのだろう」「何のためにやっているんだろう」と感じてしまうと、途端にやる気が失われてしまいます。
仕事の意味や価値を実感できないと、働く目的がわからなくなりモチベーションが下がってしまいます。

自分の担当業務が会社や社会にどう貢献しているか見えにくかったり、成果が数字や評価として表れなかったりすると、働きがいを見失いがちです。
また、自分自身が「これを成し遂げたい」という目的意識を持てていない場合も、日々の業務に力が入らなくなってしまいます。

将来の目標が描けず不安を感じている

明確なキャリア目標や将来像が持てないまま働いていると、日々の仕事に迷いが生じてモチベーションが続かなくなります。
将来どんなキャリアを築きたいか目標がないと、不安に駆られて仕事への意欲が低下しやすくなります。

 

「この先自分はこの会社でやっていけるのか」「5年後10年後、どんなスキルが身についているのか」が見えない状態では、目の前の仕事に意義を見いだせなくなるものです。
さらに、会社の業績悪化や雇用の不安定さなど将来への漠然とした不安も、モチベーション低下の大きな要因です。

職場の人間関係によるストレス

上司や同僚との人間関係がうまくいっていないと、職場で孤立感を味わったりストレスを抱えたりして、仕事へのやる気が削がれてしまいます。
職場でいじめやハラスメントがあれば精神的に追い詰められ、当然モチベーションは大きく低下します。

またそこまで深刻でなくとも、周囲と円滑にコミュニケーションが取れず疎外感を感じるだけでも、仕事に身が入らなくなるでしょう。

「職場に自分の居場所がない」「チームで働くのが苦痛」と感じる状況では、仕事そのもの以前に精神的負担が大きく、やる気を維持するのは難しいものです。

オン・オフの切り替えができず疲れている

意外かもしれませんが、「常に仕事モードで休めていない」という状態もモチベーション低下の原因になります。
仕事とプライベートのオンオフ切り替えができず常に働いているような感覚だと、「もう仕事はうんざりだ…」と飽きを感じやすくなります。

 

長時間残業や休日出勤が続いて心身が疲弊していたり、家に帰っても仕事の連絡や作業をダラダラ続けてしまったりすると、リフレッシュする暇がありません。
そうなると新たな気持ちで仕事に向き合えず、モチベーションを回復できなくなってしまいます。
また、「頑張っても誰にも評価されない」「成果を感じられない」という状況が続くと、自分でも気づかないうちに燃え尽き状態になり、やる気が出なくなることもあります。

モチベーションが続かないときの対処法・リカバリー策

原因を把握したら、次は具体的な対処法を試してみましょう。
モチベーション低下は永遠に続くものではなく、工夫次第で持ち直すことができます。
以下では、仕事へのやる気が出ないときに実践したい対処法をいくつか紹介します。

1. 原因に合わせて解決策を立てる

まずは先ほど挙げた原因のうち、自分に当てはまりそうなものを特定し、それに応じた対処を行いましょう。
モチベーション低下の理由は人それぞれですので、「何が一番の原因か?」を考えることが重要です。

例えば「業務のマンネリ」が原因であれば新しい業務にチャレンジさせてもらえないか上司に相談してみる、また「将来の目標が見えない」ならキャリアプランを練り直すことから始めてみる、という具合です。

 

漠然と「やる気が出ない」と嘆くより、「なぜやる気が出ないのか?」を突き止めて具体策を講じる方が建設的です。
実際にキャリアコーチングサービスなどでは、現状の悩みを整理して目標設定を手伝ってくれるプロもいます。
自分一人で難しければ、信頼できる同僚や友人に相談して原因と対策を一緒に考えてもらうのも良いでしょう。

2. 小さな目標を設定して成功体験を積む

大きな目標をいきなり掲げてもプレッシャーになるばかりで、かえって挫折しやすいものです。
そこでまずは小さな目標から始めて、達成することで自信とやる気を取り戻す方法がおすすめです。

実際、専門家も「最初から高すぎる目標に挑むより、小さな成功体験を積み重ねることでモチベーションを高めることができる」と指摘しています。

 

「今週中に◯◯のスキルを一つ習得する」「今日は〇件お客様に電話する」といった手の届く目標を設定し、それが達成できたら自分を褒めてあげましょう。
小さな成功体験の積み重ねは自己肯定感を高め、「もっと頑張ってみよう」という意欲に繋がります。

仕事がうまくいかないと感じるときほど、小さな一歩でも前進できたことを認識することが大切です。

3. 仕事に工夫と変化を加えてみる

今の仕事自体をすぐに変えられなくても、取り組み方や習慣を工夫することでマンネリを打破できる場合があります。
例えば、以下のような工夫を試してみてください。

業務に新たなチャレンジ要素を入れる

ルーチン作業でも目標タイムを設定してゲーム感覚で取り組む、普段使わないスキルをあえて使ってみる、提案書のデザインを工夫してみる等、自分なりのチャレンジを課してみましょう。
小さな改善や挑戦があるだけで刺激になり、飽きにくくなります。

上司や同僚に相談して役割を広げる

「○○のプロジェクトに関わってみたいのですがお手伝いできませんか?」と手を挙げてみるのも一案です。
新しい業務を任せてもらえれば、気分転換になると同時に成長の機会にもなります。
また、自分の意欲を周囲に示すことで評価にも繋がるでしょう。

業務環境を変えてみる

リモートワークが可能ならカフェで作業してみる、普段と違う時間帯に仕事してみる(フレックスタイム制の場合)など、物理的・時間的な環境を変えるのも効果的です。
ちょっとした変化が集中力やモチベーションを刺激することがあります。

 

このような工夫で日々の仕事に変化をつけ、「自分で状況を良くできた」という実感を持てれば、モチベーションも回復しやすくなります。
それでも難しい場合は、次のような外部の力を借りる方法も検討しましょう。

4. 信頼できる人やプロに相談する

モチベーションの悩みは自分一人で抱え込まず、誰かに相談することで解決の糸口が見つかることがあります。
身近な先輩や同僚に打ち明ければ、有益なアドバイスや経験談を聞けるかもしれません。また、家族や友人に話すだけでも気持ちが軽くなり、新たな視点が得られることがあります。

 

さらに本格的にキャリアについて考えたい場合は、キャリアカウンセラーや転職エージェントの無料相談を利用するのも良いでしょう。
専門家に話を聞いてもらうことで、自分では気づけなかった適職の可能性や、現職で工夫できることなどを教えてもらえることがあります。

「他人に話すほどでもないかな…」と思う悩みほど、プロにとってはよくあるケースだったりします。
第三者に相談することで客観的な意見が得られ、モチベーション低下の原因分析や解決策検討がはかどるでしょう。

5. ワークライフバランスを整えてリフレッシュする

仕事以外の時間の過ごし方にも目を向けてみましょう。
オフの充実はオンのやる気に直結します。
もし最近プライベートの時間が十分に取れていないと感じるなら、意識して休息や趣味の時間を確保してください。
「毎日仕事ばかりで飽きた」と感じているなら、一度しっかり休んで英気を養うことも大切です。

 

休日は仕事のことを忘れてリラックスできることをしましょう。
趣味に没頭したり、運動をしたり、友人と会っておしゃべりしたり、何でも構いません。プライベートが充実すると心に余裕が生まれ、「また頑張ろう」という気持ちが湧いてくるものです。

 

また、生活習慣の見直しも効果があります。睡眠不足や不健康な食生活はやる気を削ぐ原因になりますので、まずは十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけましょう。
心身のコンディションが整えば、自然と活力が戻ってきます。
自分を追い込みすぎず、適度に息抜きすることが長くモチベーションを維持するコツです。

本当に転職すべき?迷ったときの判断基準

モチベーションが続かない状況で転職するかどうか迷うのは当然です。
ここでは「現職に留まるべきケース」と「転職を検討すべきケース」の両面から判断材料を整理してみましょう。
加えて、後悔しないための転職活動のポイントも紹介します。

現職を続けた方が良いケース

次のような場合は、もうしばらく現職で工夫をして様子を見ることをおすすめします。

仕事自体は好き・得意である

仕事の内容そのものにはやりがいを感じていたり、自分に向いていると感じている場合です。
ただ単に最近飽きを感じているだけなら、工夫次第で再び面白さを見出せる可能性があります。

職場に大きな不満がない

人間関係や待遇など、モチベーション低下以外の不満要素が特にない場合です。
他に問題がないなら、飽きは一時的なものかもしれません。

対策次第で「飽き」が解消できそう

前章で述べた対処法を試すことでマンネリを解消できる見込みがある場合です。
例えば部署異動や業務改善など、現職内で環境を変える余地があるなら、まずはチャレンジしてみましょう。

すでに転職回数が多い

ここ数年で何度も転職を繰り返している人は要注意です。
「また飽きたから転職」という癖がついてしまうと、キャリア形成にも悪影響です。
同じパターンを繰り返さないためにも、一度踏みとどまって原因と向き合った方が良いでしょう。

 

以上に当てはまる場合、現職で工夫を凝らしつつ一定期間様子を見るのが得策です。
それでも改善しなければ転職に踏み切る、とあらかじめ期限を決めておくのも一つの方法です。

「あと半年頑張ってみてダメなら転職活動を始める」など期限を区切れば、ダラダラと不満を抱え続けることなく決断できます。

転職を検討すべきケース

一方、以下のような場合は無理に現職に留まらず、転職を前向きに検討した方が良いでしょう。

職種や業種自体が合っていない

仕事そのものがどうにも自分に向いていない、適性を感じない場合です。
いくら環境を変えても、ミスマッチな仕事ではモチベーションを保つのが難しく、根本的な解決になりません。

「飽き」以外の不満が多数ある

人間関係の悪化、労働条件の不満(待遇・残業など)、会社の将来性への不安など、不満点がモチベーション低下以外にもたくさんある場合です。
我慢を重ねるより、もっと自分に合う環境を探す方が建設的でしょう。

現職ではやりたい仕事ができない

自分のやりたいことや目指したいキャリアが明確にあるのに、今の会社や部署ではそれが叶わない場合です。
例えば「開発の仕事がしたいのに一生営業のままになりそう」など。現職で状況を変える見込みが薄いなら、実現できる場所へ移ることを考えましょう。

会社の方向性や理念に共感できない

会社のビジョンや価値観にどうしても馴染めず、「ここに居続けるのは違う」と感じる場合です。
価値観のズレは長期的なモチベーションに関わる重大な問題ですので、早めに見切りをつけた方がお互いのためかもしれません。

職場環境に解決困難な問題がある

ハラスメント体質、極端な長時間労働、社内全体が低モラルなど、自分の努力では変えられない深刻な問題が職場にある場合です。
そのような場合、会社側の問題である以上、個人で解決するのは難しいため転職を選択肢に入れることが推奨されています。

上記に共通するのは、「現職に留まっていても状況が好転しにくい」という点です。
これらの場合、転職によって環境をリセットし、自分に合った場所で再スタートを切る方がモチベーションを取り戻せる可能性が高いでしょう。

 

実際、「転職して環境が変わったことで人生が好転した」という人も多くいます。
人生は一度きりです。現職に見切りをつけ、新しい環境でモチベーション高く働けるなら、思い切って踏み出す価値は十分にあります。

後悔しない転職のために:リサーチと準備を怠らない

いざ転職しようと決めたら、次に大事なのは転職活動を成功させるための準備です。
モチベーション低下に悩んだ経験を踏まえて、次こそは「長くやる気を持って働ける職場」を選びたいですよね。
そのためには以下のポイントに気を付けましょう。

じっくり自己分析する

なぜ前職でモチベーションが下がったのか、自分はどんなときにやる気が出るのか、どんな仕事なら情熱を持てるのかを改めて整理しましょう。
自分の「好き」「得意」「大事にしたい価値観」を洗い出すことで、ミスマッチを避けやすくなります。

企業研究を徹底する

次の職場では同じ轍を踏まないよう、求人票の条件面だけでなく社風や評価制度、働く環境まで調べましょう。
転職後に「聞いていた話と違う…」となればまたモチベーションが下がってしまいます。事前リサーチ不足は転職後のやる気低下につながる要因です。
社員の口コミサイトや面接での質問などを活用し、可能な限り情報収集してください。

自分の軸を明確にする

「この会社で◯◯をやり遂げたい」「◯年後に△△のスキルを身につけたい」など、転職の軸となる目標を定めましょう。
軸がしっかりしている人は面接でも熱意が伝わりやすく、採用後もぶれずに頑張れます。

 

内的要因(やりたいこと・目指すもの)が深掘りできている状態での転職は成功しやすいとも言われています。
逆に軸が定まらないまま勢いで転職すると、再び「何のために働いているんだっけ?」と迷いが生じるかもしれません。

次の職場でモチベーションを維持するために

最後に、転職後にモチベーション高く働き続けるコツも考えておきましょう。
新しい環境では最初は誰でもやる気に満ちていますが、そのモチベーションを長く維持するには工夫が必要です。
以下のポイントを意識してみてください。

最初が肝心

転職直後の数ヶ月はとにかく学習と人間関係構築に力を入れ、自分の居場所を早く確立しましょう。
順調な滑り出しができれば自信につながり、モチベーションの良い波に乗れます。

定期的に目標を見直す

人は環境に慣れるとまた惰性になりがちです。
年~1年に一度は自分のキャリア目標を振り返り、新たなチャレンジを設定しましょう。
成長を実感し続けることがやる気を保つ秘訣です。

相談相手を持つ

外部のメンターや先輩社員など、悩みを相談できる人を作っておくと安心です。
モチベーションが下がりかけたときに話を聞いてもらえれば、早めに対処できます。

働き方のバランスを忘れない

新しい職場でもオーバーワークにならないよう、オンオフの切り替えは意識し続けましょう。
仕事に慣れてきたら余暇もしっかり楽しみ、プライベートの充実も大事にしてください。

これらを実践し、「入社後に自分が何を実現したいか」を常に意識することで、転職後もモチベーション高く働き続けられるでしょう。
っかく環境を変えたのですから、新天地で思い切り力を発揮してください。

最後に

仕事のモチベーションが続かないと感じるのは決して珍しいことではなく、転職を考えるきっかけにもなり得ます。
「モチベーション低下で転職」はアリかナシかという問いに対して本コラムでは、「モチベーションが転職理由になること自体は問題ないが、逃げの姿勢ではなく前向きな目標に基づいた転職にしよう」という結論をお伝えしました。

今の悩みと真摯に向き合い、必要なら環境を変える勇気を持ちながらも、決して焦らず着実にキャリアを歩んでいきましょう。
あなたが再び仕事に前向きに取り組める日が来ることを応援しています!

 

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